宮山神社(八王社)再建工事の事業報告
地震発生から、再建までの経過をまとめました。
令和3年3月11日発行
宮山神社修復事業の概要(1)
宮山神社の被災概要、解体工事から修繕など
平成28年4月に発生した熊本地震により甚大な被害を受けた宮山神社は令和元年8月より約1年8カ月をかけて、八王社本殿をはじめとする建物群の復旧工事を行いました。文化財的な価値を損なわない修理方法をとりながら、地域コミュニティーの中で中心的な役割を果たす「活きた神社」としての復興を目指しました。
八王社本殿は工事用の覆い屋(素屋根)を設け、軸組部材を解体したうえで部材の修繕・取替を行い、健全な状態で建て戻す計画で進めました。
沈下や倒壊した基礎石や基壇の石はもとの位置と形状に据え戻し、総ての部材に文化財的価値があるものとして取り扱い、可能な限り再使用することを基本として行いました。その他、耐震性を向上させる補強も行いました。
雨宮は揚屋を行い必要な部材の交換と位置・高さ等の修正を行い、解体は避る形で計画を進めました。